YUMIKO HIROSE
東京とパリを中心に活動するフォトグラファー
ダンサーの動きと衣装が創り出す世界を撮り続けている。
1995年、東欧へのひとり旅の途中、宮殿の一室で催されたバレエ・ミニコンサート。非日常な空間で、指の先まで美しいバレリーナの身体と、透ける薄布が何枚も重なるバレエ衣装が織り成す世界に衝撃を受ける。
その後、少しでもクラッシックバレエの美しい世界に近づきたくて、帰国しすぐにバレエ教室に入門。基本的な動きから始まり、身体の軸を保つことが、エレガントな動きにつながることを学ぶ。
1999年から舞台裏・稽古場にて撮影を始める。舞台袖は、ダンサーにとって日々の練習から本番へとつながる場所、そこから見える舞台の様子を作品にまとめている。特にバレエをモチーフにした「TuTu」シリーズでは、国内外で多数の個展が開催され、二科展や写真家ユニオン公募展などで受賞。
2005年「吉田都・終わりのない旅」の出版ではアーティスト4人内の1人として参加。2008年からバレエレッスンピアノCDシリーズのジャケットに作品を提供している。2012年フランス国立図書館(BNF)にて作品所蔵。
略歴
個展
- 2002年 :「レンガの町の子どもたち-Portraits of Nepal-」ドイフォトギャラリー(東京/有楽町)
- 2003年 :出版記念写真展「レンガの町の子どもたち-Portraits of Nepal- 」クレヨンハウス(東京/青山)
- 2003年 :「TuTu 1」ジ・オブセッションギャラリー(東京/代官山)
- 2005年 :「TuTu 2」ジ・オブセッションギャラリー(東京/代官山)
- 2008年 :「TuTu 3」ギャラリー冬青(東京/中野)
- 2013年 :「胡蝶の夢1」アモーレ銀座ギャラリー(東京/銀座)、「TuTu」コール・ピットギャラリー(福島)
- 2014年 :「胡蝶の夢2」Bunkamura Wall Gallery(東京/渋谷)、「Hommage à Degas」 Bunkamura Wall Gallery(東京/渋谷)、「Sanctuary」コール・ピットギャラリー(福島)
- 2017年 :「Rêve de papillon」Galerie New Image(パリ)
グループ展
- 2005年:「英国ロイヤルバレエ団プリンシパル在位10年記念 吉田都展」ミキモトホール(銀座)(名古屋)、ヒルサイドフォーラム(代官山)巡回
- 2006年:「TuTu」ドーヴィル・アジア映画祭(ドーヴィル)
- 2008年:「Etude」Gallerie PHOTO4(パリ)
- 2010年:「ネパールの女たち」Gallerie PHOTO4(パリ)
- 2021年:「French Crossing」NH park Gallery(東京/人形町)
出版
- 2003年 写真集『レンガの町の子どもたち-Portraits of Nepal-』(光村印刷刊)
- 2005年『吉田都・終わりのない旅』、アーティスト4人のひとりとして参画 (阪急コミュニケーションズ出版刊)
受賞歴
- 2000年:東京写真月間・女性だけの写真展、準優勝賞「まっすぐに生きる (ネパール)」
- 2004年:全国二科展、入選「TuTu」
- 2006年:写真家ユニオン公募展、準大賞「TuTu」
所蔵
- 2012年:フランス国立図書館(BNF)